令和6年度の ESAT-J 追・再試験は、2024年12月15日に実施されました。本試験の日に受けられなかった人のための回ですが、問題は本試験と同じ形式で作られているので、過去問としては全員の練習に使えます。本試験とあわせると、令和6年度だけで 2 回分の練習ができます。
令和6年度は、Part B が 5 問構成になり、Part D が授業のスピーチ形式に変わった年です。いまの形式で練習できる回なので、令和5年度以前より優先して取り組む価値があります。
この回について公表されているのは、問題及び解答例の 1 本だけです。レベル別の「各パートにおける解答例」も、採点基準も、この回単独では公表されていません。評価の分かれ目は 令和6年度 本試験の解説 で説明しているので、先に読んでおくと、この回の解答例の見え方が変わります。⚠ ただし本試験のレベル別の例を、この回の解答にそのまま当てはめることはできません。考え方の参考として使ってください。
この回の問題の全体像
| Part | 形式 | この回の場面 |
|---|---|---|
| Part A | 音読 2 問 各問 準備 30 秒/録音 30 秒 | 理科クラブの紹介放送と、留学生ケビンの紹介動画 |
| Part B | 会話 5 問 解答 各 15 秒以内 | 留学生のオリビアと、高校の学校見学会の体験授業 |
| Part C | 4 コマのナレーション 準備 30 秒/解答 40 秒以内 | 先週の公園での出来事 |
| Part D | 意見発表 準備 60 秒/解答 40 秒以内 | 歴史について学ぶ方法 |
Part A 音読
No.1 は、留学先の学校で、昼休みの放送を使って自分が所属する理科クラブを紹介する原稿です。先週末の山への遠出と、来月の科学博物館の予定が書かれています。No.2 は、英語部の活動で、日本に来たばかりの留学生ケビンを全校生徒に紹介する動画の原稿です。公式 PDF を開き、Part A の No.1 と No.2 の英文を見ながら読み進めてください。
Part A は「聞いている人に意味や内容が伝わるように音読する力」を見る問題で、評価は音声の観点で 4 段階です。くわしい分かれ目は 本試験の解説 にまとめています。
この回の英文で気をつけたいのは、時制が 3 つ混ざっていることです。No.1 は現在形(I’m in the science club.)で始まり、過去形(went / found / took)に移り、最後は未来の予定(we’re going to go)で終わります。読みながら動詞の形が 3 回変わるので、準備時間のうちに意味の切れ目を決めておくと、落ち着いて読めます。読み間違えても、止まらずに進むことが大切です。
- 準備時間の 30 秒で、意味のまとまりごとに区切りを決めておきましょう。区切りの位置で息つぎをすると、間が自然になります。
- No.2 には現在完了(has been in Japan / for two months)が出てきます。この 2 つに区切って読めるように、準備時間に確認できるとよいですね。
- 固有名詞(Kevin など)は、多少あやしい発音でも止まらないことを優先してください。十分な量を読み切ることは必要ですが、発音の分かりやすさも評価の対象です。
くわしい練習方法は Part A 対策ページ にあります。
Part B 会話
アメリカから来た留学生のオリビアと、高校の学校見学会の体験授業に参加することになり、体験授業のウェブサイトを見ながら話す設定です。前半 2 問はウェブサイトの内容について(どの授業を受けてみたいか、なぜそれを選んだか)、後半 2 問は自分自身について(興味のあるスポーツ、将来行ってみたい国)聞かれます。最後は「あなたの国で最も人気のある食べ物」をオリビアに英語で質問します。
公式の解答例は、この回も短い文です。たとえば I want to try the music class. や I’m interested in tennis. のような 1 文が解答例になっています(出典:令和6年度 ESAT-J YEAR 3 問題及び解答例、東京都教育委員会)。短くても、質問に合った文の形になっていれば解答例になりうるということがわかります。
質問する問題の解答例は What is the most popular food in your country? です。令和7年度の追・再試験も「アメリカで最も有名な歌手」を聞く問題だったので、追・再試験は 2 年続けて最上級でした。⚠ 今後も続くとは限りませんが、練習しておく価値はあります。
- 最上級の疑問文は、What is the most popular 〜? をひとかたまりの型として覚えてしまいましょう。⚠ the most を落とすと「最も人気のある」という条件が消えるうえ、英語としても不自然になります。What is the most popular food in your country? を語順ごと覚えてください。
- 「なぜそれを選んだか」を聞かれたら、Because I want to sing songs. のように理由を短く答える練習をしましょう。この回の解答例もこの形です。
- 質問を全部聞き取れなくても、無言にしないでください。疑問詞(what / which / why など)と聞こえた名詞を手がかりに、質問に合う短い 1 文を答えましょう。
くわしくは Part B 対策ページ へ。
Part C ナレーション
留学生のミーナに「先週の公園での出来事」を説明します。イラストの上に表示される Last week から話し始めます。各コマの絵は公式 PDF で確認してください。
この回の公式解答例は、4 コマを短い文で並べた作りになっています。読み解くと、次の 3 点が見えます。
- 4 コマを、ほぼ 1 コマ 1 文で説明しています。長い文は 1 つもありません。
- Then で場面の切り替わりを示しています。本試験の公開資料でも、Then は出来事の順序を分かりやすくする表現の一例として紹介されています。この回でも、話の流れを示す参考にはできます。
- 動詞はすべて過去形か過去進行形です(went / practiced / were playing / asked / enjoyed)。Last week で始めた以上、あとは過去の形でそろえると、出来事の時期が伝わりやすくなります。
- 準備の 30 秒で、各コマについて「だれが・何をした」の順に考え、まず主語と動詞を決めてください。そこまで決まると、短い 4 文を作りやすくなります。
- 「誘われた」が言えないときは、誘われたことが残る言い方に置きかえてください。たとえば A boy said, “Let’s play together.” のように、直接話法にすれば同じ出来事を伝えられます。誘われた場面を省くと、絵に描かれた出来事のつながりが伝わりにくくなるので、短くても触れてください。
- 4 コマ目まで行き着けそうにないときも、あきらめずに 2 コマ目、3 コマ目と進んでください。まずは、どの絵についても 1 文ずつ話すことを目標にしましょう。
くわしくは Part C 対策ページ へ。
Part D 自分の意見を発表する問題
テーマは “What is a good way for us to learn about history?”(歴史について学ぶよい方法は何ですか)。画面には “books,” “movies,” “museums,” の 3 つのヒントが表示されました。ヒントから 1 つ選んでも、自分の考えを述べてもかまいません(出典:令和6年度 ESAT-J YEAR 3 問題及び解答例、東京都教育委員会)。
この回の公式解答例は、movies を選んで次のように組み立てています。
- 意見:映画を見ることが歴史を学ぶ助けになる、と述べています。
- 理由:because のあとに、歴史についての面白い映画がたくさんある、と続けています。
- 補足:Also, で始めて、そのうちのいくつかは分かりやすい、と情報を足しています。
- 締め:So, で始めて、最初の意見をもう一度言い直しています。
意見 → 理由 → 補足 → 締め、と 4 段積んだ解答例です。⚠ ただし段の数だけで評価が決まるわけではなく、質問に合った内容が相手に伝わることが前提です。
- papa-eigo では、Part D の解答を「意見 → 理由 → 例 → 締め」の 4 ステップの型で組み立てる方法を紹介しています。⚠ これは練習用にまとめた独自の型で、公式がこの 4 つを採点項目として決めているわけではありません。→ Part D 対策ページ
- この回の解答例は、3 段目が「例」ではなく「補足」でした。理由を言ったあとは、「例」や「補足」を言えばいいのだな、と心の準備をしておくとよいと思います。「補足」は Also, it is easy to understand. のような短い文で十分です。
- 令和6年度以降に公開されたテーマには、町、歴史、科学、英語学習があります。今後も同じ傾向が続くとは限らないので、身近な話題について「〜のよい方法は?」と聞かれたら理由つきで答える練習をしておくと、本番のテーマが変わっても対応できます。
この回の練習に使えるアプリ
練習問題アプリでは、本番と同じ流れで Part A〜D を練習できます。
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このサイト「パパの英語」は、東京都教育委員会とは関係のない非公式サイトです。このページは、東京都教育委員会が公開している令和6年度 ESAT-J YEAR 3 の公式資料をもとに作成しています。問題文の英文の全文と音声・イラストは掲載していません。上のリンクから公式 PDF を開いて確認してください。